アップローズキャリア 尾川直子からのメッセージ

「深掘り」と「なんで責め」(2013.04.11)

 受講生から面接の内容を聞くと、「志望動機を深掘りされた」、「なんで責めされた」という答えが返ってきます。「深掘り」というのは「ある質問への答えの中に出てきた内容について、さらに質問されること」で、「なんで責め」とは「なんで(どうして)、〜でしたか」というように、「Why」という形で質問を受け続けることのようです。どちらも私が就職活動をした頃には聞かれなかった言葉ですが、なるほどと思います。

 一方で、企業の方から話を聞くと、最近の就活生はこういった質問の仕方に弱いそうです。エントリーシートをばっちり仕上げてくるので、面接に呼びます。面接ではエントリーシートに書かれた質問を理解し、答えを言うまではできるのですが、その答えの内容で気になったことをさらに深く質問してみると、答えられないんですね。

 私も模擬面接をする中で、この傾向を感じています。エントリーシートに書いたことをきちんと忠実になぞろうとするあまり、その後の会話が続かないんですね。しかし、採用担当者はエントリーシートに書いてあることは既に分かっているので、ほかの質問もしながら、就活生の魅力を探っていきたいのです。

 「深掘り」を10問ぐらいされたら、さすがに「そこまでは分かりません」という事態になるかもしれませんが、1問目から既に答えられないというのはエントリーシートに書いたこと自体を信頼してもらえなくなります。面接はあくまでも「会話」ですので、会話力を磨かなくてはいけません。しかし、会話力は一朝一夕に磨かれるものではありません。日頃から、色々な人と会話し、自分の魅力を増やしていくようにしましょう。

 「このエントリーシートでしたら、どういう深掘りが予想されますか」という質問は大歓迎ですし、スカイプでのレッスンもしていますので、お気軽にお問い合わせくださいね。