アップローズキャリア 尾川直子からのメッセージ

圧迫面接について(2013.07.03)

 面接試験を受けてきた受講生から「圧迫面接だったー」という報告を受けたり、「○○の面接では圧迫されますか」と質問をいただいたりします。最近の就活生は「圧迫面接」に対して、過剰に恐怖心を抱いているように思います。

 報告してくれた受講生に話をよく聞いてみると、実際は「圧迫面接」と言えるほどではなく、答えにくい質問だったというケースがほとんどです。このネット社会の中で、企業や官庁も「圧迫面接をしてくるところ」という評判をもらいたくはないですから、皆さんが想像しているほど圧迫面接というものはありません。

 ただし、答えにくい質問に関して、涙を見せてしまったり、感情的になってしまうのは厳禁です。それはストレス耐性が低いと見なされますので、気を付けてくださいね。

 私が熊本放送を受験したとき、一次面接で最も答えにくかった質問を思い出しました。「最近、気になるニュース」という質問に対し、私は「新聞を学校教育に取り入れるNIEの動きが広まってきたこと」を挙げました。その理由として「生涯学習への姿勢を作っていくことに役立つ」と言ったのですが、「では、生涯学習と生涯教育の違いを言ってください」という質問が飛んできたのです。予想もしていなかったので驚きましたが、「学習は一人で学ぶもので、教育は人から教えられるもの」と何とか切り抜けることができました。

 そのときの面接官の口調はかなり怖かったので、今の就活生が「圧迫だったー」という報告をくれるのはそんな口調に出遭ったからかもしれません。でも、切り抜け方次第で面接の良し悪しが決まります。私の切り抜け方は良かったらしく、入社後にほかの面接官から誉めていただきました。ご参考までに。でも、「気になるニュース」は93年のことなので、参考にはしないでくださいね(笑)。