アップローズキャリア 尾川直子からのメッセージ

学生時代に最も力を入れたこと その1(2017.02.14)

 エントリーシートや面接で頻出の質問が「学生時代に最も力を入れたこと」ですね。最近では学生さんの間で「ガクチカ」と略されるようにもなってきました。

 このガクチカで気を付けていただきたいことをご紹介していきたいと思います。今回は「学生時代」です。先日、某大学で民間企業への就職活動対策として、作文の講義をしたのですが、題材にガクチカを選んだところ、良くない答案が数枚ありました。

 「学生時代」とあったら、大学生活の中から選んでください。高校や中学のときのエピソードはNGです。高校生や中学生は「学生」ではなく、「生徒」ですから、「学生時代」には馴染まないのです。あくまでも大学入学以降の話にしましょう。

 ただ、高校時代のエピソードを選んでしまった方たちもこの題材でのエピソードに選ぶぐらいですから、エピソードとしては悪くないものばかりでした。「捨てる」のは勿体ないので、「自己PR」、「私の強み」などのほかのテーマに使えるように洗練させておきましょう。

 なお、大学院生の方は「院生時代に…」と書かれて(言われて)いない限りは学部時代のことで大丈夫です。大学院生に「院生時代に最も力を入れたことは何ですか」と聞いても、恐らく研究の話になるでしょう。研究内容についてはエントリーシートでも面接でもしっかり問うことができるわけですから、わざわざこのテーマを出す意味がありません。院生にガクチカを書かせる(言わせる)ことで、学部時代のアルバイトやサークルのエピソードをあえて聞きたいと考えている採用担当者は少なくないと思います。